2022/02/04 16:40



食の安全を考える 

1年で7.6Kgの食品添加物


"食品"を扱う立場として、

海洋プラスチック、農薬、添加物、ゲノム編集、気候変動…etc.

切っては切り離せない問題で


消費者としても、生産者としても、様々な角度から考える事がさらに増えました。


国によっても違う食品添加物の立ち位置。


きっとご存知の方も多いと思いますが、誰かの何かの"きっかけ"になれば...

と想いを馳せながら、今回は「食品添加物」にスポットを当てblogを綴ります。

よかったら最後までお付き合いください。



日本では安全とされ使用可能であっても、海外では使用禁止となっている食品添加物も多々あります。更には海外では年々禁止になる添加物が出て来る中、日本では使用の許可や緩和が増えているのが現状です。


許可されている食品添加物は

アメリカ:133種類

ドイツ:64種類

フランス:32種類

イギリス:21種類に対して

日本は1500種類。


私達日本人が1年間に摂取する添加物は約7.6kgにもなるそうです。


国によって添加物の定義や対象食品の範囲、さらには使用可能な量も基準も様々なので、一概に使用が許可されている添加物の数だけで、どの国が多い少ないとは言い難いみたいですが日本は食品添加物王国である事は間違いありません。


人体に与える影響は様々ですが、腸内環境を乱す事により、アレルギーや免疫力低下の原因になるという事がまず1番気になるところです。


腸内には免疫細胞の約7割が集まっていると言われており、未消化な物や自然界には存在しない物質が腸から体内に入ってくるので、身体は防御反応としてそれらと戦い、その結果アレルギー反応として現れてしまいます。


人間、胎内で1番最初に作られる臓器は脳ではなく腸です。さらに作られる順序だけでなく、脳の及ばない活動もしています。

腸が[第二の脳]と呼ばれる理由はそこにあります。様々な情報を受け取る神経細胞が張り巡らされ、脳から独立して働く事が出来る唯一の臓器である腸。


幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約9割は腸で作られています。

正しい腸活が健康にも美容にも大きく関係する、本当に大事な臓器です。


食品添加物が全て悪だとは思いません。自然由来の物もあります。そして添加物ゼロの食事をするのは中々この国では難しい事でもあります。気にし過ぎてもキリがない程、様々な食品に使用されているからです。


将来その添加物が身体にどう影響する可能性があるのか。日本では使用が許可されている添加物でも、海外ではどんな事が危惧され、使用を禁止されているのか。

知っていると摂らない工夫や、控える選択も出来ます。


私はまず普段使う調味料から少しずつ替えていきました。

例えば、料理の「さそ」の他にドレッシングや麺つゆ等の成分表記を見てみると、/(スラッシュ)以下に表記されているものは全て添加物になります。良く書いてある添加物は保存料や香料色素等。ドレッシングや市販の菓子パンなんかは聞いた事もないカタカナが沢山表記されています。

原材料はなるべくシンプルで、名前を見て材料が分かる物を使用している商品がベターかなと思います。(ただ食品表示法の改正で、表記しなくても良いようになった事もあるのでそれはまた次回以降のblog…)


消費者側も、生産者側も、

摂らない・入れないがベストな気もしますが、こうなってしまった背景を考えたら、日本の食文化の多様化や、安い・早い・便利を求めた結果なのではないかなと考えたりします。


人間の便利は、沢山の犠牲の中から成り立っている事。

お買い物は投資であり、投票なんだと更に強く思いました。


手にするその商品が何処からきて、何が入っているのか。

ラベルを見ながら1人ひとりが出来る範囲で選択していけたら、きっと誰も傷つかないシステムに繋がっていくんだと思います。


生きとし生ける全ての幸せを願って。Lull